オフショア開発といえばベトナムを聞くことが当たり前のようになってきました。
現在、ベトナム人ITエンジニアの現状はどうですか?今回、記事では ベトナム人ITエンジニアの現状と人月単価について紹介しています。
増え続けているIT人材
「TopDev」のレポートによると、ベトナムのIT人材人口は今年2021年には90万人以上に達しており、ホーチミン市(55.1%)、ハノイ(34.2%)、ダナン市(5.8%)の都市に集中しています。毎年50,000人以上のIT系の学生が学校を卒業しているのです。人口の増加や政府による制度支援が活発になっていることから今後IT人材が増えることが予想されています。
人口が減少している日本の平均年齢は46歳に対し、ベトナムでは若いIT人材が増えています。調査結果によると、ベトナムのIT人材のうち20代(20〜29歳)は53.2%となって、30〜39歳が26.3%を占めています。つまり、ベトナムのIT開発者の過半数は若者であり、ポジティブなマインドセットを持っている世代であることを示しています。
ベトナム人ITエンジニアの特徴
- 基礎力があり専門性が高い人材が豊富
- 開発スピードが早い
- 英語の読解スキルに長けている
ベトナムではIT系職種(開発者やテスター、ITコミュニケーター、BrSE)は一般的に人気で給与水準が高く、優秀な人材が多いです。専門性が高いため、職につくのが難しいと考えられている職種でもあります。
ITエンジニアが育ちやすい環境で多くの知識を吸収していることによりベトナム人ITエンジニアは比較的素早い開発を行うことができます。
また、開発に関する情報は英語で入手することが多いので、英語力が高いエンジニアは多いです。
ベトナム人ITエンジニアの人月単価
オフショア開発の発注元企業にとっては、開発コストに直結する人月単価はベンダー選定の際に最も重要なポイントとなります。ベトナムの魅力としては人件費が安く優秀な人材が豊富、というところにより、近年、東南アジアのオフショア新興国のなかで、約50%以上がベトナムをオフショア先として選んでいます。
ポジション | 平均人月単価(万円) |
プログラマー | 36.6(前年比24.6%増) |
シニアエンジニア | 42.9(同16.8%増) |
ブリッジSE | 48.6(同10.4%増) |
プロジェクトマネジャー(PM) | 62.6(同1.6%減) |
ベトナムでオフショア開発を利用する場合、プログラマーの平均人月単価は32.26万円です。価格帯別の割合は30〜35万円(29%)が最も多く、35〜40万円(21%)、25〜30万円(19%)と続きます。
ベトナムでのオフショア開発が人気を集めている理由には、人件費の安さが第一に挙げられます。日本人エンジニアの人月単価と比べると、その安さがわかるでしょう。