目次:
1.ブリッジSE (BrSE)とは
2.オフショア開発でブリッジSE (BrSE)の仕事内容
3.ブリッジSE (BrSE)に必要なスキル
4.ブリッジSE の平均年収
5.まとめ
グローバル化の現代において国際的な協業することが多いです。特に必要とされているIT人材でブリッジSEの職種に人気があっても、まだ具体的に一体ブリッジSEはどういう意味、どんな役割を持っているのかと聞きたい人が少なくないでしょう。
この記事では、オフショア開発でブリッジSEの主な役割を中心に、必要なスキルや平均年収についても解説します。
1.ブリッジSE (BrSE)とは
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、オフショア開発において海外の開発企業と日本企 業との間で橋渡し役となるSE(システムエンジニア)のことです。
日本のお客様からプロジェクト開始に向けて徹底したヒアリングして海外にいる開発 者に伝える、国内と海外の取りまとめの役割を担います。
デジタル時代にIT人材の需要が急増中でオフショア開発に人気が高まっています。オフショア開発を進める場合、国際的なチームと仕事を進めて、言語、文化、価値観などが異なる相手とのコミュニケーションが難しいので、BrSeは両国の橋渡しになる重要な役割を担っています。
2. オフショア開発でブリッジSE (BrSE)の仕事内容
このブリッジSEの存在は、オフショア開発の成功のカギを握っているといっても過言ではありません。オフショア開発におけるブリッジSEの仕事内容を知っておきましょう。
2.1. プロジェクトの計画立案
クライアントからプロジェクトの詳細についてご相談いただいた後、Brseはプロジェクトの開始から納期までスケジュールを割り出します。どのようなプロセスか、納期までどのくらいの時間がかかり、いつ最初の成果物を出し、納品が間に合わない場合の対応など場合はどのような手を打つか、全体のスケジュールを出して、お客様と握ります。
2.2 仕様書、クライアントの要望理解
BrSeは、発注者の要求や仕様書をお伺いし、内容を理解した上で、開発チームに伝えます。しかし、日本語能力が高くないと、Brseがお客様の要求を誤解して、プロジェクトを間違った可能性があります。そのため、Brseは徹底的に認識を合わせるために高い日本語能力を持ち、Q&Aを繰り返し、理解を深めます。
2.3 進捗、リスク管理
開発をスタートすると、思わぬところで開発が止まる、遅れることはよくあります。その場合の対処はもちろんのこと、もしかしたらこういう問題が起こるかもしれないなどリスクが考えられる時には、事前にご相談をいたします。
また、お客様が進捗の遅れや遅れそうという気づきをリアルタイムで認識いただけるよう、日々報告や相談を行います。
2.4 納期等のスケジュールと品質チェック
トラブルが起こらないように、ブリッジSEが設計書を細かく確認し、伝わりづらいニュアンスも含め丁寧に補足説明を行います。万が一、納品物にミスが見つかり修正依頼をかける必要が発生した場合でも、円滑に事を運べるように海外のシステムエンジニアとの信頼関係を築くことはとても大切なことです。
3. ブリッジSE (BrSE)に必要なスキル
3.1 コミュニケーションスキル
オフショア開発を導入すると、外国人と仕事を進めるので、言語、文化の違いを理解するためにBrSEは両国の橋渡しになる重要な役割を担っています。そのため、日本語が通じないといけない。お客様の要求を理解し、お客様に報告、連絡、相談するコミュニケーションスキルも最低限必要となります。
3.2 技術や開発の実経験と知識の深さ
技術的な知識がなければ、Brseは顧客の要件を理解できず、エンジニアへの指示もできないので、プロジェクトの結果と進捗に大きく悪影響を及ぼします。したがって、Brseの不可欠なスキルは技術的な知識と開発の実経験です。
3.3 マネジメントスキル
ブリッジSEは、単に日本側のリクエストを伝えることが役割ではありません。ブリッジSEはオフショア開発チームの作業、成果に対して責任を持ちます。オフショアチームのプロジェクトマネージャー、そしてもちろん日本側のプロジェクトマネージャーと連携し、協力して、オフショアチームをマネジメントしていくスキルが不可欠になります。
さらに日本でマネジメントスキルを磨くことに加え、オフショア側のビジネス習慣・仕事習慣を理解し、違いを乗り越えて、マネジメントしていくスキルが必要です。
4. ブリッジSE の平均年収
ブリッジSEの平均年収は、30代で700万円を超えるとも言われています。これは一般的なソフト系SEの平均年収であると言われている450万円から850万円程度、高水準な年収であると言えます。これはブリッジSEの業務を行う上で必要なスキルが、一般的なSEに比べて多岐にわたるからです。ブリッジSEの中でも年収には開きがあり、経験や実力次第では1000万円を超えることも可能です。
5. まとめ
以上より、ブリッジSEは、案件の成功の鍵を握る大変重要な役割を持っています。ブリッジSEを目指すのであれば、日本語を話せることはもちろん、開発の実経験も積むことが必要です。